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【DQ11S】ロトの勇者誕生までの壮大な物語【レビュー】

2021年11月30日

ドラゴンクエストXI S(Steam版)をプレイした感想である。

この作品はナンバリングタイトルの11番目で、過去作との関係も描かれる非常にやりごたえのある作品となっている。

『良かったところ』『気になったところ』は客観的な評価について。
個人レビューは最後の『感想』にまとめているので最後まで見てくれると嬉しい。

良かったところ

壮大な物語

DQ11Sでは主人公は勇者とは呼ばれているものの、自らの力で勇者になっていく物語である。勇者とは何かから始まり、自分の出生を知り、仲間と出会い、別れもある。プレイヤーとともに全てを体験する王道のRPGだと思った

他作品を真似たセリフや表現が多くあり、思わずニヤッとしてしまう場面が多かった。

また、他の作品との関係も描かれており、DQ11はDQシリーズを語る上で欠かせない立ち位置にいると思う。エンディングで流れる歴代DQのプレイシーンはDQ11で一区切りであるという意味も感じられる、

DQ11Sはフルボイス&追加ストーリーあり

DQ11からDQ11Sへの一番大きな変更点としてはフルボイス&追加ストーリーである。

やはり声が付くと入り込み方が違う。主要キャラはもちろんのこと名前の分からないキャラ、そしてモンスターにも声が当てられている。ショートムービーが流れるたびに感動していた。

追加ストーリーは、本編に影響は及ぼさないが、自然に本編へとつなげる役割を担っている。やはり、キャラへの思い入れが段違いである。

思うことといえば、元あったストーリーの間に挟み込んだせいで、追加ストーリーが生きていない場面があったことだ。

カミュの追加ストーリーではガリンガという敵幹部と戦闘する描写がある。その後本編でガリンガと再戦するのだが、その際にお互い何の反応もないままで何事もなくストーリーが進むのは違和感がかなりあった。

2Dと3Dで戦闘システムが違う

2Dは従来通りターン制を採用しており、ターンの初めに全員の行動を選択する必要がある。

一方で、3Dはキャラごと順番が回ってきて、行動選択するという手数制が採用されている。

ターン制では動ける確実性など予測できることが少なくて回復やバフ、デバフを過剰にやってしまいがちだが、キャラごとに動けることでより攻撃的なプレイができ、かっこいいエフェクトとともに楽しめた。

自分はストーリーはすべて3Dモードで進めたが、ヨッチ村の中の冒険の書の世界では強制的に2Dで冒険することになる。

いろいろ便利

便利だなと思った機能をいくつか紹介。

  • まず、主人公が走れるということである。これにより探索がよりスムーズに行えるようになった。
  • ふしぎな鍛冶では足りない素材がどこかの道具屋で売られているならその場でお金を支払って鍛冶を行うことができる。また、どこでも鍛冶ができる点も便利だと思った。
  • ルーラ(特定の場所まで移動する呪文)に関しては屋内やダンジョン内でも使えるため、リレミト(ダンジョンから脱出する呪文)をほぼ使うことが無かった。

気になったところ

話が丸く収まりすぎる

ストーリーは全体的にいい話だな~という感じである。

もちろん悲劇的な演出はある。ベロニカの死や荒廃した世界、時を戻すときの仲間との別れなど考えさせられるものも多いのだが、疑問に思うのが人魚のロミアの話である。

ロミアのストーリーは、ロミアに真実を話すかどうかで大きく変わる。この話はベロニカが死ぬよりずっと前にあるため、ベロニカが死ぬ直前に戻ったところでその選択が覆ることが無いはずだ。しかし、時が戻ると過去でのやり取りが無かったかのように平和的な話になる

悲劇のヒロインであるセニカも最終的には過去に戻り、自分の理想を実現するという話である。

ストーリーは好きなのだが、ドラクエによくある取り返しのつかない要素や暗めの話を期待していた自分としてちょっとがっかりしてしまった。

全員が救われ幸せになる、そんなストーリーだなと感じた。

見た目変更にデフォルトの格好が無い

装備には一部見た目が変わるものもあり、それを装備すると強制的に見た目が変わってしまう。

一応、装備はそのままで見た目だけ変えるという機能があるのだが、その中にデフォルトの見た目が無いのだ。見た目が変わる装備をつけている限り、馴染の姿で冒険することができない仕様になっている。

ストーリー内のショートムービーには現在の見た目が反映されるため、状況に合わない格好をするキャラを見て不思議な気持ちになることが多かった。

ボウガンの暴発

DQ11(S)にはボウガンというものがある。装備ではなく、大切なものとして入手でき、○(A)ボタンを押すことで主に空中のモンスターをおびき寄せることに使うものである。

この『 ○(A)ボタンを押す 』というのが厄介で、馬に乗るのも道に落ちているアイテムを拾うのも同じボタンなのでよく暴発する。ボタン配置も変えられず、ボウガン機能をオフにすることもできない。

PS4版のDQ11にはボウガンアドベンチャーなるものがあったらしいが、DQ11Sではそれが廃止された。これによってほとんどモンスターを呼ばない自分にとっては高頻度で爆発する爆弾と同じ扱いになった。

冒険の書の世界は過去作を知らないと作業になってしまう

ヨッチ村の中に「冒険の書の世界」というものがあるのだが、これはDQ1~DQ10までのストーリーに関するクエストを行うことができる。

クエストそのものも楽しいのだが、過去作を知らなければ十分に楽しむことはできないだろう。

例を出すと、ピサロとロザリーに関するものや、DQ5の花嫁選びに関するもの、ルイーダの酒場に関するものなどがあり、知っていればより楽しめる。

感想(ネタバレあり)

実際にドラクエのナンバリングシリーズをやったのが初めてなのでその観点からの感想を話していく。

まず、ストーリーについて。かなり長く、重厚な物語だった。思うことといえば、ウルノーガ撃破後に過去に戻るかどうか、という選択肢があるが、戻らなければストーリーが進まない。戻らない別ルートも見たかったなという気持ちが正直なところだ。

エンディングはもう怒涛の展開である。考察は他の人にされつくしているのでざっくりと。

裏ボスのニズゼルファ撃破後、命の大樹に勇者の剣を封印しに行くことになる。そこで命の大樹は聖竜が姿を変えていたものだということが明らかになり、その聖竜に主人公は「ロトの勇者」だと名付けられる。それと同時に、聖竜はいずれ自分は闇に飲まれるかもしれず、その時はまた勇者の剣を手に取るようにと言われて命の大樹でのシーンは終了する。

その後、母親の姿と眠っているツンツン頭の子供が登場するムービーが流れるのだが、母親の紫色の髪はセニカを想像させられる。その母親が子供に放った「おきなさい おきなさい わたしのかわいいぼうや」というセリフはDQ3の冒頭のものである。このように、エンディングではDQ3に繋がるような描写が描かれている。余談だが、DQ3に登場するゾーマとニズゼルファは共通点が多い(闇の衣を持つ、同じ戦闘曲、似たセリフ)という特徴もある。

DQ11は時系列的にはDQ3以前と考えられる。DQ3のリメイクが期待されている今となってはかなり熱い展開である。一方で、ロトの子孫が闇落ちした竜(りゅうおう)と戦うという場面はDQ1を想起させる。

真の裏ボス

他のシリーズと比べて、DQ11はレベル上げが簡単といわれているが、確かに楽だった。メタルキング・強を狩りまくるとあっという間にLv.99である。おかげでニズゼルファは楽々討伐できた。

しかし、問題は真の裏ボスである「失われし時の災厄/怨念」だった。本当に強かった。全員がLv.99にもかかわらず倒せない。装備をほぼ+3に打ち直し、異常状態を防ぐスーパーリングを全員分作り、何とか10回目くらいの挑戦でクリア。タネによるドーピングをほぼせずに倒せたのは運が良かったと思う。クリアした後はもうDQ11なんかやるもんかと思ってしまうくらいの達成感と疲労感があった。

総括すると、やって良かった。戦闘システムに関してもスムーズに受け入れることができたし、入りやすかった。DQXIIが待ち遠しい。

最後までお読みいただきありがとうございます。

ゲーム情報+クリア時間

ゲームドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて(S)
発売SQUARE ENIX
任天堂(Switch)
開発SQUARE ENIX
オルカ(PS4版)
トイロジック(3DS版)
対応機種【XI】
PS4、3DS(日本のみ)、Steam(日本を除く)
【XI S】
Nintendo Switch、PS4、Xbox One、Windows、Epic Gamesストア、Steam
発売日【XI】
2017/7/29(PS4、3DS)
【XI S】
2019/9/27(Switch)
2020/12/4(PS4、Windows、Xbox One)
2020/12/5(Steam)
年齢制限CERO:A(全年齢対象)
推定クリア時間本編(裏ボスクリアまで)…65時間
真の裏ボス(失われし時の災厄/怨念)クリアまで…80時間

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